冬コーデに大活躍のウールをはじめとしたニット素材。
そのなかでもカシミヤは、軽くて保温性にも優れた素材として知られています。
とはいえ非常に高価で、なかなか手を出しづらいというのも悩みの種。
年々寒さが辛くなってきた40代男性のなかにも「高いから普通のウールで十分」「カシミヤのなにがよいのか分からない」という人は多いかもしれません。
しかし、カシミヤは一般的なウールに比べてもメリットが非常に大きく、長く使えて想像以上に優れた素材なのはご存じでしょうか。
特に40代以上の大人の男性におすすめで、一度着たら手放せなくなること間違いありません。
この記事では、そんなカシミヤの基礎知識からメリット・デメリット、失敗しない選び方を紹介します。
カシミヤとは?
ニットのなかでも特に高級素材として知られるカシミヤ。
しかし、実際カシミヤがどういう素材なのか、なぜ高価なのか知らない人も意外に多いものです。
ここでは、カシミヤの基礎知識と高級な理由を解説します。
過酷な環境で生きる、カシミヤゴートから採れる毛のこと
カシミヤは中国やモンゴルが原産の、カシミヤゴートという名前の山羊から採れる毛のことを指します。
カシミヤゴートは、夏は猛暑、冬は極寒の地で、昼と夜の温度変化も激しい過酷な環境で生息しています。
そんな厳しい環境に適応するためか、柔らかくも暖かく、雨や砂、塵などから身を守れる高機能な毛が生えるようになったといわれています。
カシミヤという名前は原産地の1つとして知られる、インド北部のカシミール地方が由来で、古くから現地の民が防寒用の素材として愛用していました。
その後、ヨーロッパの貴族の間で広まり、現在でも冬の素材として多くの人に愛されています。
一頭から100g程度しか採れない貴重な素材
カシミヤゴートの体は硬くて強い毛と、その内側にある柔らかな産毛で覆われています。
この2つの毛のうち柔らかい産毛だけを、専用のクシで一頭ずつ手作業で採取。
さらに集めた産毛のなかから細い毛を選別しますが、これだけの手間をかけて一頭あたり約100g程度しか採れないといわれています。
一般的なウールのように、羊や山羊を丸刈りにして採取するものと比べて、採れる量が少ないのに加え、製品化するまでの工程の大変さも相まって、世界的に高級な素材として扱われるようになりました。
40代男性の冬服にカシミヤがおすすめな3つの理由
「ニットなんてどれも同じ」「普通のウールでも十分暖かい」と考える人は多いですが、実は通常のウールとカシミヤでは特徴が全く異なります。
ここでは、酸いも甘いも噛み締めた40代男性にカシミヤをおすすめしたい3つの理由を紹介します。
薄くても保温性が高く着ぶくれしない
カシミヤの特徴として真っ先に挙げられるのが保温性です。
なぜカシミヤが暖かいのかというと、その繊維の細さに秘密があります。
一般的なウールの繊維がおよそ20マイクロン程度の太さなのに対し、カシミヤは15マイクロン程度と非常に細い繊維でできています。
人間の髪の毛の太さは70マイクロン前後というのを踏まえると、大変繊細な素材といえますね。
繊維が細ければ細いほど空気を抱き込みやすくなり、空気を含んだ素材は熱伝導率が低くなるため断熱効果が上がります。
若いころは薄着でも問題なかったのに、40代を過ぎてから年々寒さが辛くなってきたという経験を持つ人も多いと思います。
カシミヤニットなら薄手でも暖かいので着ぶくれをせず、スタイリッシュに着こなせるのでおすすめです。
軽量で着心地がよい
カシミヤは繊維が細くて暖かいのが利点ですが、軽いのもメリットの1つとして挙げられます。
繊維が細く薄手でも保温性が高いので、厚く編み込む必要がなく結果として軽量に仕上がります。
冬服はコートやニットなど重量のあるアイテムが多く、着用していて肩こりに悩まされる人というのも少なくありません。
カシミヤならそれほど重ね着をせずとも暖かく、重さに悩まされずストレスフリーで活動できるためおすすめです。
また、繊維が細いので肌への当たりも柔らかく、刺激が少ないのも嬉しいポイント。
肌に優しいので「ウールはチクチクして苦手」「化繊は肌に合わない」という人にもぴったりです。
高級感のある独特な光沢が特徴
一般的なウールとの違いとして、カシミヤ独自の光沢も注目したいポイント。
カシミヤの繊維は突起が少なく、滑らかなキューティクル構造で作られており、この滑らかな風合いが高級感のある光沢を生み出しています。
ウールの素朴な雰囲気も悪くありませんが、40代を過ぎて大人の余裕を演出したい人にとって、カシミヤの上品な光沢はうってつけといえるでしょう。
取扱注意?カシミヤを扱う際に気を付けたいポイントとは
軽くて暖かく、高級感のあるカシミヤは、エレガントさと実用性を求める大人の男性にぴったりのアイテムです。
しかし、実用的かつ優れた素材ではありますが、着用するにあたって無視できないデメリットも少なからずあります。
とはいえ、適切に扱えば長く使える、便利な冬素材でもあります。
ここでは、カシミヤを使用する際の注意点とお手入れ方法を解説します。
毛玉防止のため着用後はブラッシングを行う
ニット製品全般のデメリットとして毛玉ができやすいというのが挙げられます。
摩擦や湿気、熱、異物によって毛が絡まるのが原因で、高級素材として知られるカシミヤも例外ではありません。
カシミヤに毛玉ができるのを避け、長く着用するためには日々のケアが重要になります。
ケアといってもそれほど難しいものではなく、馬毛や豚毛などを使用した洋服用のブラシで、着用後にブラッシングするだけです。
毛の流れに沿って優しくブラシをかけ、埃を除去し繊維絡まりをほどけば、なにもしない状態に比べて毛玉ができにくくなります。
もし毛玉ができてしまった場合は、市販されている毛玉取り機を使用しましょう。
毛玉取り器を使うとき、押し付けると生地が痛むので、軽くあてるよう注意が必要です。
虫食いにも注意が必要
カシミヤやウールなどの動物性素材は、虫食いがおこりやすいのも悩みの種として挙げられます。
虫食いは、動物性の繊維に含まれるたんぱく質や脂質を虫が食べることでおこります。
カシミヤやウールは虫に好まれるだけではなく、さらに汚れが付着した状態は虫がつきやすくなるので、シーズンオフでしまう際は必ずクリーニングをした上で防虫剤を入れて保管しましょう。
連続しての着用はなるべく避ける
カシミヤ素材は着用頻度が高いとへたってしまうので、なるべく連続して着ないようにするのがおすすめです。
1日着用したら数日休ませると毛並みが戻るので、ほかの衣類とローテーションを組んで着用するとよいでしょう。
洗濯は1シーズン2回程度で十分
「カシミヤは高級素材だし、ちゃんと洗わないといけない」と考える人は多いと思いますが、実はそんなに洗濯をしなくても問題ありません。
カシミヤは動物性の素材で綿や麻などの植物性素材とは異なり、水を弾き汚れにくい特徴があります。
そのため、頻繁に洗う必要はなく、1シーズンの内1回から2回程度の洗濯で十分です。
自宅で洗濯する場合、洗濯機の手洗いかドライモードで、中性洗剤を入れて洗いましょう。
ほかの衣類との摩擦を避けるため、1枚だけネットに入れて洗うのがおすすめです。
温かいお湯で洗ってしまうと縮む原因に繋がるので注意が必要です。
40代男性必見!失敗しないカシミヤセーター&マフラーの選び方
大人の男性には、高級感があり着心地もよく暖かいカシミヤが、ニットのなかでも特におすすめです。
とはいえ、安いものではないし失敗せずに選びたいという人も多いでしょう。
ここでは、40代から男性によく合う、失敗しないカシミヤセーターの選び方を紹介します。
また、カシミヤはマフラーも見逃せないので合わせて紹介しますね。
カシミヤ100%のものを選ぶ
カシミヤは100%のものだけではなく、ウールやシルクと混紡のものが多く発売されており、安価でケアも簡単ということで好まれる場合も少なくありません。
混紡のものはメリットも豊富ですが、厚みがあったり保温性が落ちたり、生地がへたりやすく長く使えなかったりといったデメリットも。
対してカシミヤ100%は、高価でケアに多少の手間がかかるなどのデメリットはあるものの、薄くて軽く、ケアの仕方次第でずっと長く使えるといったメリットがあるのでおすすめです。
無地で落ち着いた色味のものをチョイス
一口にカシミヤニットといっても、メーカーやブランドによってデザインはさまざまです。
柄物や派手な色味のものも少なくありませんが、落ち着いた大人の色気を醸しだしたいのならグレーやブラック、ネイビーなどの落ち着いた色がおすすめ。
仕事でもプライベートでも使えるものを探すワーカホリックな男性には、着回しの効きやすいベーシックなデザインがちょうどよいでしょう。
セーターの大きさはジャストサイズを選ぼう
若い時は大きくてダボダボの服を着ていても似合っていたものの、40代になってオーバーサイズを着てみたらなんだか似合わないといった経験を持つ人は多いでしょう。
シワも増えて貫禄が増した大人の男性が服を選ぶ際は、基本的に大きすぎず小さすぎないジャストなサイズを選んだほうが、年相応でかえって若く見えるもの。
カシミヤのような上品かつ高級感溢れる素材の服は、スッキリ着こなして清潔感を出して行きたいものです。
カシミヤマフラーは普段着からビジネスまで幅広く使えておすすめ
カシミヤといえばセーターだけではなく、肌触りのよさと暖かさで、マフラーの素材としても愛されています。
光沢があり柔らかな風合いのカシミヤのマフラーは、普段着だけではなくスーツにも相性抜群。
ビジネススタイルでも寒い冬を暖かく乗り切りたいのなら、カシミヤマフラーを取り入れてみるとよいでしょう。
寒い冬はカシミヤで暖かく乗り切ろう!
40代男性によく合うカシミヤセーターを選ぶポイントは以下の3点です。
- ・選ぶならカシミヤ100%
- ・落ち着いた色とデザイン
- ・ジャストサイズ
40代の人生経験豊富な男性には、カシミヤの暖かさが最も感じられる、100%素材のものがおすすめです。
カシミヤのみで作られたニットは保温性が高いので、薄手でスタイリッシュに着こなせるのも嬉しいポイント。
シンプルなデザインかつ落ち着いた色のものを選べば、オンオフ問わず使えて便利ですよ。
サイズは大きすぎないジャストサイズで着用し、清潔感をアピールしましょう。
スーツで通勤する機会が多い人は、カシミヤマフラーを使ってエレガントな冬スタイルを楽しみたいところ。
カシミヤニットを失敗せずにゲットしたいのなら、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
40代男性におすすめのカシミヤアイテム
my day 100% Cashmere Sweater(¥19,800)
トレンドに左右されず、長くお使いいただける一着「my day 100% Cashmere Sweater」。
素材の繊維がとても細かく柔らかいため、素肌に触れてもチクチクすることがありません。
my day 100% Cashmere Scarf(¥12,100)
いつもの着こなしに上品さをプラスしてくれるアイテム「my day 100% Cashmere Scarf」。
普段使いはもちろん、スーツにも合わせやすい落ち着きのあるカラー展開です。