スウェットは家でも外でも気楽に着られる便利なアイテムですが、いざ着てみると部屋着っぽく見えて、おしゃれに着こなすのが難しいものです。
特に酸いも甘いも噛み締めた大人の男性がスウェットを着ると、休日に散歩に出かけるお父さんの雰囲気が強く出てしまうのも否めません。
そこで、この記事では大人メンズがスウェットをおしゃれに着こなすコツや、服選びで悩みたくないワーカホリックな男性におすすめのスウェットの選び方を紹介します。
そもそもスウェットってなに?意外と知らないスウェットについて解説
スウェットについて知っているようで知らない人は意外に多いもの。
ここではスウェットについての基礎知識に加え、スウェットとトレーナーの違いについて解説します。
スウェットとは?
スウェットは1920年代にアメリカで誕生したスポーツウェアです。
以前はウール素材を使用していたものの、動きにくく汗もあまり吸収しないことからスポーツに適さず、新素材として綿を採用したのがはじまりです。
綿素材は水分の吸収率に優れ、伸縮性もよく肌への当たりも柔らかいため、スポーツウェアぴったりだとして人気を博しました。
スウェットは綿を平織りで編んだニット生地のことで、表地と裏地で質感の違う二層構造に仕上げられています。
表はさらりとした肌触り、裏地はパイル地や起毛状態になっていてふわりとした着心地が特徴です。
現在ではスポーツ用途よりもファッションアイテムとしての側面が強く、カジュアルコーデの強い味方として老若男女問わず広い世代に愛されています。
スウェットとトレーナーの違い
スウェットは、海外ではスウェットシャツと呼ばれています。
日本ではスウェットとは別にトレーナーと呼ばれますが、トレーニングウェアから派生して呼ばれるようになった和製英語です。
ちなみに、トレーナーにフードがついたパーカーも実は日本での名前で、海外ではフーディー、もしくはフーデットスウェットシャツと呼ばれています。
そのため、トレーナーやパーカーは日本以外で通用しないので注意が必要です。
スウェット選びで気を付けたい5つのポイント
一口にスウェットといっても、ブランド・メーカーによっても千差万別。
ここでは、自分に合ったスウェットを探す際に気を付けるべき5つのポイントを紹介します。
生地
スウェットを選ぶ際に重要なポイントの1つに生地が挙げられます。
スウェットの表地は基本的に滑らかな質感で作られていますが、裏地は裏毛か裏起毛かで肌触りが大きく異なります。
裏毛素材を用いたスウェットシャツは、生地の裏面がタオルのようなパイル状になっており、吸水性が高く仕上げられています。
裏起毛は裏毛の繊維を細かく毛羽立て、滑らかな肌触りと保温性を持たせた生地です。
裏起毛は冬素材としての側面が強く、裏毛は生地が厚すぎず夏以外は着られる汎用性の高い素材として知られています。
そのため、冬に着用するなら裏起毛素材、1年を通して着るなら裏毛を選ぶとよいでしょう。
サイズ
スウェット素材は基本的に厚みのある素材で、Tシャツやワイシャツなどとは生地感が大きく異なります。
ほかの衣類と同じサイズ感覚で購入すると失敗する可能性が高いので、試着や寸法のチェックをしっかり行うのが大事なポイントです。
インナーにシャツを重ねたり厚着したりする場合は少し大き目のサイズ、だらしなくならないように着たい場合はジャストサイズを選ぶとよいでしょう。
首周りの大きさ
スウェットのほとんどが、首元が丸いクルーネックというデザインで作られています。
アイテムによっては首周りが狭く作られており、着用時に苦しく感じたり重ね着がしにくかったりする場合もあります。
そのため、スウェットを選ぶときは首元にゆとりがあるかどうか確認するとよいでしょう。
デザイン
スウェットは無地のものやプリントが施されたもの、異素材と組み合わせた切り替えのあるものなど、意外にデザインの種類が豊富なアイテムでもあります。
カジュアルスタイルに相性のよいファッションアイテムなだけに、自分の好みにあったデザインのものを選びましょう。
機能性
元はコットンベースのスウェット生地も、時代とともに改良が重ねられて、今では機能性の高いものも数多く生み出されています。
スパンデックスを織り込んだストレッチ性の高いものだったり、吸汗速乾素材を用いたものだったり、生地によって機能性は異なります。
普段使いやスポーツ用途、部屋着など用途にあった機能性を備えたスウェットかどうか、購入時にはチェックしましょう。
部屋着っぽくならない!スウェットのおしゃれな着こなし方
スウェットを部屋着っぽくならないよう着こなすのは、実はそれほど難しくありません。
ここでは、大人っぽさを維持しつつおしゃれに着こなす方法を紹介します。
シャツ×クルーネックトレーナーのレイヤードスタイル
大人の男性におすすめなスウェットの着こなし方が、シャツをインナーに用いたレイヤードスタイルです。
スウェット単体で着用するよりも清潔感が感じられるだけではなく、大人らしいしっかりした印象を見る人に与えられます。
シャツの色や柄を変えるだけでも雰囲気が大きく違って見えるので、コーデのバリエーションを増やしたい人にもうってつけです。
タイトなボトムと合わせてスッキリコーデ
スウェットはそもそもボリュームのあるファッションアイテムなだけに、ボトムにボリュームを持たせると全体的に大きく見えてしまいがちです。
そのため、あえてスウェットのサイズをワンサイズ大きくし、ボトムをタイトにすることでバランスを取るのもおすすめ。
攻めたカジュアルスタイルやビッグシルエットで合わせても難なく着こなせた若い時と比べ、大人になってから同じような着こなしをしてもかえって老けて見えるものです。
タイトなパンツとスウェットというシンプルな組み合わせは、年齢を問わず着こなせて、こなれた印象も演出できますよ。
ジャケット&スラックスでキレイめコーデ
カジュアル感の強いスウェットも、ジャケットやスラックスといったキレイめアイテムと組み合わせると、ぐっと大人っぽく着こなせます。
特に、普段ビジネスカジュアルでジャケットにTシャツを合わせている人は、インナーをスウェットに変えるだけで秋冬のビジカジスタイルに早変わり。
冬にはチェスターコートやピーコート、ステンカラーコートといった大人な雰囲気のコートに、さりげなくスウェットを合わせてカジュアルダウンさせるのもおすすめです。
ワーカホリックな大人メンズにおすすめのスウェットの選び方
大人の男性もスウェットをおしゃれに着こなすのは可能ですし、選び方さえ知っておけば似合うアイテムをいくらでも手に入れられます。
しかし、ミニマムな生活を送りたいワーカホリックなメンズの場合、自分にぴったりの一着をピンポイントでゲットしたいと考える人も多いでしょう。
ここでは、より仕事に全力投球している大人の男性におすすめのスウェットの選び方を紹介します。
モノトーンカラーのスウェットを選ぼう
服選びに労力をかけず、効率よく日々を過ごしたい大人の男性には、黒や紺などのモノトーンカラーのスウェットがおすすめです。
落ち着いた色味のスウェットなら、オフィスではジャケットのインナーにでき、ジャケットを脱げばすぐさまオフモードに切り替えられます。
ダークトーンのスウェットなら雰囲気も落ち着いて見え、部屋着っぽくも見えないのでぴったりです。
身頃は太すぎず首元はゆったりしたものをチョイス
お腹周りが気になりはじめるお年頃の大人メンズはスウェットも大きめを選びがちですが、サイズが合っていないスウェットはだらしなく見えるのでおすすめできません。
また、部屋着感もプラスされて、おしゃれとはほど遠い印象になってしまいます。
そのため、サイズは太すぎない程度のジャストサイズか、インナーを加えても窮屈にならないくらいの大きさのものを選ぶのがおすすめです。
首周りが狭いのも着心地が悪く感じてしまうのに加え、周りからも苦しそうに見えてしまうので、ほどよく首元にゆとりがあるものをチョイスするとよいでしょう。
厚手すぎない生地のものが使いやすい
あまり服の種類を増やしたくないワーカホリックな男性のなかには、通年着られるスウェットをお探しの人も多いでしょう。
冬以外にも着られるものを選ぶなら、裏毛素材か裏地がさらりとした質感のスウェットがおすすめです。
加えて、生地が厚すぎるとジャケットのインナーにもしにくいので、スウェットを選ぶ際は上着と重ねても問題のない厚さかどうかチェックしましょう。
毛玉になりにくい素材なら尚よし
スウェットが部屋着っぽくなる要因の1つに、毛玉のできやすさが挙げられます。
着倒したスウェットは細かく毛玉ができ、生地も痩せてきて、くたびれた印象を見る人に与えてしまいます。
そういったスウェットは、リラックス感があって部屋着としては着られますが、清潔感が求められる大人男性の外出着としてはNG。
毛玉対策としては、同じスウェットを着すぎないよう複数のアイテムを着まわすか、もしくは摩擦で毛玉ができやすい部分を別の素材と切り替えているデザインのものを選ぶとよいでしょう。
シンプルなデザインのものがおすすめ
カレッジロゴがプリントされていたり、古着によくある首元のVガゼットがあしらわれたものだったり、スウェットにはさまざまなデザインがあります。
普段着としてはどれを選んでも間違いではありませんが、大人の男性が着こなすには若すぎるデザインのものも少なくありません。
落ち着きのある大人に見られたいなら、生地の切り替えがある程度のシンプルなデザインや無地のスウェットがおすすめです。
シンプルな分、ボトムも選ばず、オンオフ問わず着られるので便利ですよ。
大人の男性こそスウェットをおしゃれに着こなそう!
大人の男性がスウェットをおしゃれに着こなすのに注意すべきポイントは以下の通り。
・生地・サイズ
・首周りの大きさ
・デザイン
・機能性
着用するシーズンに合わせてスウェットの厚さを決め、重ね着がしやすいように首周りはゆとりを持たせたものをチョイス。
サイズもだらしなくならないよう、ジャストサイズからワンサイズ上程度がおすすめです。
加えて、ワーカホリックな男性がスウェットをおしゃれに着こなす場合、色は落ち着きのある色を選び、デザインもできる限りシンプルなものを選びましょう。
毛玉になりにくさや伸縮性などの機能性も合わせてチェックすると、より好みのスウェットに出会えるかもしれません。
スウェット選びに迷ったら、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
大人の男性にオススメのスウェット
my day Layer Sweatshirts(¥8,910)
my dayのLayer Sweatshirtsは、両サイドの切り替えデザインが目を引く主役級のスウェットシャツです。シンプルながらもラフな部屋着のようにならず、この一着でコーディネートが完成します。