いつもmy dayをご利用いただき、ありがとうございます。
Journalにて記事執筆を担当させていただいている、スタイリストのかんくろうです。
以前、2023年秋のmy dayオススメコーデの記事で、秋のアイテムでおすすめコーデを紹介させていただきました。
記事内にて簡単な自己紹介もしておりますので、よければご覧ください。
本記事はその冬バージョン。
表題のとおり、my dayの新作アウターを軸に、おすすめのスタイリングを組んでみました。
昨今のメンズファッションはオーバーサイズが続いているものの、色展開に関しては定番的なものが多く、特に冬場はアウターのボリュームと相まって重たくなりがちです。
そこで、本記事ではアイテム選びとともに、色使いのポイントも言語化して解説していますので、参考にしてみてください。
暖冬のアウターにはショート丈がおすすめ
世間では初売りSALEの喧騒もひと段落し、暖冬とはいえ、気温が10度を下回る日も増えてきました。
my dayではアパレル業界のSALE時期に倣うバーゲンは行っていませんので、ある意味安心して商品を選んでいただける時期が続きます。
昨年末の記事でも、スタッフの山本さんがおすすめ商品を紹介されていますので、まだの方はそちらもチェックしてみてください。
さて、見出しのとおり、暖冬にはショート丈のアウターがよく合います。
これは単純な気温の高低よりも、視覚的な軽快さが主な理由の一つに挙げられます。
今回は以下のショート丈アイテムを軸に、冬場の着こなしのポイントと、暖冬の今年におすすめのコーデをスタイリングしています。
既にお買い上げいただいた方はもちろん、購入を検討されている方には、着用イメージが湧きやすい内容になっています。
類似の商品をお持ちの方にも参考になる内容だと思いますので、ぜひご参考ください!
冬のアウター類 着こなしのポイントは「重ね着」
近年のメンズファッションの傾向を考えると、冬場は「重ね着」がポイントになっています。
ここでフォーカスする重ね着とは、主にインナーに着用するアイテムの多様化についてです。
アウターの中に着るアイテムの選択肢は、ここ数年で飛躍的に増えました。
例えば、40代以上の読者の方は「インナーダウン」という概念が、以前はなかったことでしょう。
ジャケットの内側に着るインナーダウンが浸透したのがここ5年くらいだからです。
かつての重ね着と言えば、カジュアルスタイルならTシャツの上にスウェット、シャツの上にニットくらいで、その上にアウターを着るくらいでした。
それが今では「ミドラー」という言葉が誕生し、重アウターの中に軽アウターを取り入れるスタイルが定着しつつあります。
これらの重ね着アイテムの多様化は、スリムでミニマムなシルエットが良しとされていた「ノームコア」というトレンドから、オーバーサイズのシルエットにメンズファッションのトレンドが移行したことに起因しています。
要するに、細く見せる必要がなくなったため、暖を取れるようになったということです。
そのような流れで、インナーやミドラーに着用するアイテムが多様化しました。
今では秋冬の着こなしのポイントは重ね着と言えるでしょう。
今回紹介する2つのスタイルも、重ね着を重視してスタイリングを組んでいますので、その視点で見ていただけると着用イメージが湧きやすくなるでしょう。
おすすめコーデ❶ 大人のアクティブ休日スタイル
【着用シーン】スポーツ・アウトドア・親子で公園など
✓着用ポイント
【アイテム】フリースの内側で暖を作ります
ビジネスダウンベストを、カジュアルなフリースジャケットのミドラーとして活用したスタイルです。
以前であれば順番が逆で、フリースの上にダウンジャケットというのが通例でした。
フリースという素材は防風性が高くないため、真冬に一番外で着る服としては不向きだったんですね。
そのデメリットを補って余りあるのが、ビジネス用のジャケット以外にも汎用性が高いアイテム、インナーダウンです。
こんなにも優秀なアイテムが浸透したため、お気に入りのフリースジャケットを真冬のアウターとして着ることが可能になりました。
人間は体幹部の保温性が体感温度に直結するため、袖のないベストでも十分にダウンの性能を感じることができます。
これは実際に着用した人であればご理解いただけると思います。
インナーには通常のサーマルニットよりも保温性の高いサーマルベルベットを着用。
暖冬の今年なら、日中はこのスタイルでも問題なく過ごせそうですね。
パンツはStretch Warm Sweatpantsの一択でした。
真冬でもタイツ不要の温かさで、且つ湿気が籠らない吸湿発熱なので、かなり快適です。
【カラー】色は上から下へと淡くするのがベター
トップスのアイテムは、基本的にブラックで統一しています。
「全部ブラックだと重たくならない?」と感じる人もいるかと思いますが、大丈夫です。
同じブラックでも素材の違いで光沢感に差が出るため、問題ありません。
むしろブラックの1枚着より色の凹凸が出るため「真っ黒」という印象は与えにくいでしょう。
上半身を異素材のブラックで統一したら、パンツはグレーで明るさと軽快さをプラス。
色使いが苦手な人の特徴として、上から下に向かうに連れて濃色にする傾向があります。
例えば、トップスがグレー、パンツがネイビー、靴がブラックのようなイメージです。
反対に、上から下へと色を淡くすることで、バランスをとることができます。
つまり、トップスよりもパンツにライトカラーを選択しましょう。
シューズ類もブラックより白の方がバランスよく纏まります。
【補足アイテム】
夜間や、冷え込む地域の方であれば、フリース×インナーダウンの上にオーバーコートとしてダウンチェスターのような重衣料を羽織ってもいいですね。
ウール素材のコートで代用していただいても大丈夫です。
注意点は、ゆとりあるサイズ感のコートを選ぶこと。
重ね着の基本は、服は外側に行くにつれて大きくなることです。
例えば、胸囲110cmのインナーに105cmのアウターを着ると歪みが出るということですね。
おすすめコーデ❷ 都会派ミリタリースタイル
【着用シーン】休日、買い物、映画館
✓着用ポイント
【アイテム】カジュアルに対しては、キレイめを合わせる
MA-1ジャケットと聞いて、多くの人が想像するのがミリタリー色の強いアメリカンカジュアルな着こなしか、大きめのサイズで羽織る女性的な着こなしではないでしょうか。
それらにも普遍的な良さはあるのですが、30代・40代、あるいはそれ以上の大人世代の男性が着るには、些か無理があります。
大人世代がMA-1をキレイめに着こなすには、アイテム選びのほかに組み合わせがとても重要となります。
ジャケットのインナーには、カジュアル色の強いスウェットやパーカーの代わりにセーターを合わせるのがおすすめです。
それだけで、パンツにカジュアルなアイテムを合わせたとしても、大人っぽさを損なわず、上品な着こなしができるからですね。
ここでは、100% Cashmere Sweaterを選択。
ジャケットのダウン100%はカシミヤセーターの温かさを内側に閉じ込めてくれるため、見た目以上の温かさを感じることができるでしょう。
一般的なMA-1ジャケットに使用されている中綿は、ダウンではなくポリエステル。
保温性の向上を目的に、表地の裏側(中綿が入るスペース)にウールのブランケットを貼っているため、重量感があります。
ブランケットを省き、さらにポリエステルをダウンにすることで、軽さを実現。
現代のライフスタイルに合わせた軽さにアップデートしています。
セーターの風合いの良さが大人感をかもしだし、それでいて軽く温かい。
一度着たら脱ぎたくなくなるような才色兼備です。
【カラー】インナーが淡色なら、パンツは普段の濃色でOK
先述したおすすめコーデでは、上から下へと色を淡くすることでバランスをとる方法を説明しました。
ここではMA-1にネイビー、インナーに相性の良いグレーを選択しているため、Stretch Warm Sweatpantsをブラックで引き締めてみました。
この色使いの方がメジャーで、既に取り入れている方も多くいて安定感を感じるのではないでしょうか。
ただし、下に明るさを取り入れる点で、シューズ選びはブラックより白スニーカーがバランスよく見えるでしょう。
【補足アイテム】
100% Cashmere Scarf(100% カシミヤスカーフ)
寒がりな人は100% Cashmere Scarfを首元に取り入れるのがベターです。
ダウン×カシミヤで保温性は高いですが、元来のMA-1は首元が空いているため、風が冷たく感じることがあります。
首元を温めることで、体感的には一枚多く服を着るくらいの違いがあります。
室内でジャケットを脱いだ際も、ニットとスカーフが揃いにもなるので、大人のお洒落を楽しむことができます。
こういったアンサンブルというスタイルも、おしゃれ感が上がる方法なので、ぜひ取り入れてみてください。
【まとめ】おすすめ冬コーデで冬後半の重ね着を楽しみましょう
今回はCollarless Fleece JacketとMA-1 100% Down Jacketを軸に、冬のおすすめコーデをスタイリングしてみました。
冬の重ね着でポイントになるのは、アイテム選びがカジュアルに振りすぎないことと、色使いです。
特に重たい印象になりがちなメンズのアウターコーデは、上から下へと色を淡くすることで、バランスよく見せることができます。
既にアウターを購入した方も、まだお悩み中の方も、ぜひ取り入れてみてください!
ご紹介したmy dayの新作アウター
my day Collarless Fleece Jacket(¥ 10,780)
my day MA-1 100% Down Jacket(¥ 28,600)
かんくろう
メンズファッションスタイリスト/業界歴17年/ブランド旗艦店・ISETANメンズMGR/東京から三重県に移住/個人向けスタイリストを開始/Webメディアでも執筆中/プライベートでは2児の父