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my day の Collarless Down Jacket

「2月〜3月に着るべきなのって、40代ならどんな服?」

「季節の変わり目、コーディネートのポイントを知りたい。」

「この時期に購入するならどんなアイテムがいいんだろう…」

そんな風に悩んでいませんか?

2月〜3月は、暦の上でも冬から春に変わる時期。

例年であれば、2月は大寒を過ぎてなお寒い日も多く、まだまだ重衣料が手放せません。

3月は三寒四温で徐々に春らしい日も増え、軽めのアウターで済む日もありますが、ダウンが必要な日もあって服選びに悩みますよね。

この記事では、17年間ファッション業界に携わり、現在は個人向けスタイリストをしている私が、2月〜3月に着るべきアイテム・コーディネートのポイント・新たに買い足すべきアイテムを解説。

40代はもちろん、30代・50代の方にも参考になると思います。

この記事を読むことで、季節の変わり目の服選びで失敗を避け、余計な時間とコストをカットすることができます。

結論は、平均気温の高さが予想される2024年も、アウター着用を軸に、重ね着でアレンジすればOKです。

これからの時期に着用するべきアイテムの種類・コーデのポイント・買い足しアイテムについて解説しているので、参考にしてみてください!

暖冬でも、40代が2月3月に着るべきなのはアウター類

暖冬の空

例年の2月3月はまだまだ寒いですが、今年は全国的に平年より気温が高い日が続き、どうやら暖冬のまま春を迎えるようです。

※参考:気象庁データ

それも踏まえたうえで、今年のトレンド、男性の服装心理も考慮しながら解説していきます。

暖冬でもアウターを着た方がいい理由

冬の男性コーディネート

いくら暖冬とは言っても、気温が10℃を下回る日もある時期に、アウターなしでは無理があります。

「自分は寒さに強いから大丈夫!」という方もいるでしょうが、アウターなしで街を歩いている大人男性が与える印象は想像よりもネガティブです。

「上着を忘れたのかな?」「寒々しくて不健康」というのが、大方の印象になります。

これが、20代の若者であればアクティブで健康的に映るんですけどね。

40代の大人は暖冬でもアウターを着用しましょう。

今期のおすすめアウター

ショート丈のダウンジャケット

2月3月の男性のアウターは、ダウンジャケットを選べば間違いないでしょう。

アイテム的には、トレンドというより定番アイテムのため、大きく外すこともありません。

街中を見ても、着用率が非常に高いですね。

但し、一昔前に流行したプレミアムダウンのように、パンパンに膨らんだ物はNG。

ここ数年のトレンドは、ダウンの嵩(かさ)を減らした、スッキリシルエットの物です。

天然のダウンにこだわらずとも、化繊の中綿入りのジャケットでも問題はありません。

サステナブルの流れは繊維業界にも変革をもたらし、素材開発が進んでいます。

天然のダウンに劣らないくらいハイスペックな化繊(かせん)の中綿も増えていますので、お住まいの地域や、ご自身の寒さ耐性を考慮して選ぶと良いでしょう。

ロングコート

ロングコートの中でも、チェスターコート、ステンカラーコートを選べば間違いないでしょう。

最近では、ステンカラーコートの中でも「バルマカーンコート」「シングルブレストコート」などの名称が聞かれますが、広義ではほぼ同じです。

但し、シルエットはもう既に定番化したリラックスサイズを選んでください。

くれぐれも、ご自宅にあるからと言ってタイトな物は避けましょう。

お持ちでない方は、このタイミングでの買い替えをおすすめします。

極端なオーバーサイズでなくとも大丈夫。大手セレクトショップで、普段のサイズ表記(S・M・L)を選べば、自然とリラックスサイズになるので心配は要りません。

40代男性の着こなしポイントは、重ね着

2月3月の大人の着こなしでポイントになるのが、重ね着と言えます。

ダウンジャケットも、ロングコートも早ければ12月から着続けているため、いささかマンネリ気味になる時期。

重ね着でアクセントを付けましょう。

他人からは見えない部分ではありますが、服には気持ちを高揚させる役割もあるため、アウターの内側に変化をつけるだけで気持ちが上がります。

【重ね着のポイント】おすすめアイテム

①インナーダウン

インナーダウン

冬後半のマンネリを解消するため、重ね着をするアイテムに変化をつけましょう。

私のオススメのアイテムは、袖のないベスト型のインナーダウンです。

未だお持ちでない方は、ぜひお試しください。

「これから暖かくなるのにインナーダウン?」と思う人もいると思います。

実は、春まで着用ができる万能アイテムで、冬の寒い日はアウターとニットの間のミドラー(中間着)として、日差しが多い日にはニットをカットソーに変えた上に着用。

春めいてきたら、シャツ・カットソーの上に着るアウターとして幅広く活用できます。

他にも、フリースジャケット、厚手のニットなどの内側にインナーダウンを着ることで、秋アウターを冬アウターへと引き上げてくれるので、非常におすすめのアイテムです。

【参考商品】

my day Business Down Vest(¥ 15,400

my day の Business Down Vest

②アクセサリー(小物)

小物を使った冬の男性コーディネート

マンネリを解消するという点で、小物使いは非常に有効です。

服を変えることなく、プラス1点するだけで見た目の印象・ご自身の気持ちの上がり方が変わるからです。

例えば、コートやジャケットの上にマフラーなどの巻き物、キャップなどの被り物を加えるだけで見た目の印象が大きく変わります。

ポイントは、アウターの色とアクセサリー(小物)の色を同系色に揃えること。

アウターがブラックなら、小物も同色のブラック、もしくは同系色のダークグレーといった具合に揃えると、纏まりが出て失敗しにくいです。

40代以上の大人の男性の中には、アクセサリーに苦手意識を持たれている方もいると思いますが、そんな方こそ同色の物から始めてみてください。

【参考商品】

my day 100% Cashmere Scarf(¥ 12,100

my day Rib Knit Cap(¥ 4,950

【重ね着のポイント】おすすめカラー

カラー

冬後半のマンネリを解消するために、明るい色を取り入れるのも効果的です。

例えば、これまでネイビー・ブラック・ダークグレーだったニットやスウェットを、ライトグレーや明るめのブルー・ベージュに変えるだけで、気持ちが春へと向かい、周囲にポジティブな印象を与えます。

明るい色といっても、急にパステルカラーなどを取り入れる必要はありません。

服の過度な変化に、気持ちが追いつかないため、まずはライトグレー・ブルー・ベージュなどの定番的な色を取り入れてみてください。

既にそれらの色をお持ちの方は、ダークグリーン・ワインレッドもおすすめしたいカラーです。

原色よりもややくすんだカラーの物が今の雰囲気に合うでしょう。

初級者なら、定番色を明るめに。

中級者以上なら、くすみカラーという感じです。

2月3月に新たに買い足すべきアイテム3選

次に、この時期に買い足すべき具体的なアイテムを紹介します。

既にお手元にあるという方は、買い替えをイメージしながらご覧いただければ幸いです。

①フリースジャケット

フリースジャケット

フリースジャケットをおすすめする理由

  • ・着用期間が長い
  • ・おすすめの型は襟なしノーカラータイプ
  • ・イージーケアでリーズナブル

フリースジャケットのメリットは、着用期間の長さにあります。

1月〜3月の厳冬期ならミドラーとしてアウターの内側に着用。その前後の期間であれば、アウターとしての着用が可能です。

おすすめのデザインは、襟を省いたノーカラータイプです。

襟なしのアウターがトレンド、というだけではなく、使い勝手が良さも大きな魅力。

ミドラーとして内側に着用した際にはアウターの襟を干渉せず、アウターとして着用した際にはフード付きアイテムで合わせることが可能です。

他にも、軽くて暖かい・自宅で洗えて乾きやすい・アウターの部類としては比較的安価、などの点もフリース特有のメリットです。

【参考商品】

my day Collarless Fleece Jacket(¥ 10,780

②ニット

ニットを着る男性

ニットをおすすめする理由

  • ・大人感を出しやすい
  • ・イージーケアで安価な化繊(かせん)ニットが増えた

ニット類がおすすめな理由は、大人感が増しやすいアイテムという点。

カットソーやスウェット類は動きやすくアクティブな印象が出せるのがメリットである一方、少し子どもっぽく映る時もあります。

そんな時にスウェットをニットへ変更するだけで、一気に大人っぽい印象に変えることができます。

特に、40代以上は肌や髪のツヤ・質感が変わり、その分を衣服で補う必要があります。

そんな時にニットは非常に効果的なアイテムです。

ウールやコットンの天然繊維はもちろん、アクリル・レーヨン・ポリエステルなどの化繊と呼ばれる素材の物でも、天然繊維と見分けがつかないほどの風合いの物も増えています。

後者はより安価で、購入後のケアも簡単なため、これまでスウェットやカットソーが主だった人は、ぜひニットをお試しください。

③小物

小物

小物をおすすめする理由

  • ・季節感を伴わないアイテムが多い
  • ・マンネリ解消に即効性がある

2月3月のマンネリ感の解消を先に述べましたが、アクセサリー類はとても有効です。

マフラーなどの巻き物、キャップなどの被り物のほか、アイウェア(眼鏡・サングラス)などのアクセサリー類、バッグ類もこの時期の買い物としてはおすすめです。

季節感を問わないアイテムが多いため、男性のアクセサリー類に季節の縛りはありません。

「マフラーは冬物では?」と思う方は、素材をウールからコットン、リネンなどの通年で使える素材に変えてみてください。

それだけで4月の春先まで使うことができますし、地味になりがちなカットソー着用にアレンジを加えることができます。

アイウェアやバッグなどは、実は多くのブランドやセレクトショップが力を入れて販売する商品で、後々のSALEで値下げされにくいカテゴリーでもあります。

即効性という点でも優れたアイテムですので、アイウェア・バッグなどもぜひ取り入れてみてください。

番外で定番アイテムも

季節を問わないという点では、パーカー・スウェット・シャツなどの定番アイテムの購入もおすすめです。

足りない色の買い足しはもちろんのこと、既にお持ちのアイテムの買い替えにも適した時期とも言えますね。

2月3月は引き続きSALEを継続している店舗もあるので、そこを活用してみてもいいでしょう。

【まとめ】重ね着アイテムでマンネリ感を解消。冬後半も楽しもう!

my day の Collarless Down Jacket

冬後半となる2月3月は、それまでのアウターに飽きが来て、マンネリを感じがちな時期。

そんなタイミングだからこそ、重ね着するアイテムの種類とカラーに変化を加えてみましょう。

せっかく購入したアウターを変えずとも、雰囲気を変え、ご自身の気持ちを上げることも可能です。

紹介したアイテム3選も含め、ワードローブの買い足しと買い替えで、前向きな気持ちで春に向かってください!

 

かんくろう

メンズファッションスタイリスト/業界歴17年/ブランド旗艦店・ISETANメンズMGR/東京から三重県に移住/個人向けスタイリストを開始/Webメディアでも執筆中/プライベートでは2児の父