「サコッシュって最近聞くけど、ボディバッグと何が違うの?」
「40代男性が使っても問題ない?」
「どんなアイテム、コーデを選べばいいんだろうか…」
そんな風に悩んでいませんか?
サコッシュは、近年その名が定着したファッションアイテムで、厚みを抑えた小物入れ。
求めやすい価格と手軽さで人気のアイテムで、元々は自転車のロードレースに用いられていた襷(たすき)掛けの小径バッグです。
でも、大人の男性が取り入れる際には、少々不安な点もありますよね。
そこで、本記事では現役スタイリストが40代の大人男性に向け、サコッシュの取り入れ方を徹底解説。
本記事を読むことで、40代はもちろん、前後の30代・50代の方もサコッシュを取り入れたコーデが組みやすくなります。
ポイントは、色・素材・サイズに気をつけるだけ。
それだけでサコッシュを取り入れることへの不安を取り除き、明日からの外出に楽しみが加わります。
ぜひ、参考にしてください!
サコッシュの由来は、薄型のスポーツバッグ
サコッシュを選ぶ前に押さえておくべきポイントは2つ。
- ・元々は自転車レース用の小物ケース
- ・マチのない薄型の携帯ポーチ
サコッシュは自転車のロードレース中のレーサー達が身分証などの必需品を入れるのに使用していた、マチのない薄型の携帯ポーチが起源です。
類似のものとして、40代はその呼び名が懐かしく感じるウエストポーチ、永く定番として位置づけられたボディバッグなどがあります。
形状も名称も、時代のニーズに合わせて変容してきましたが、現在ではキャッシュレスの浸透に伴うお財布のスリム化など、昨今の社会システムにマッチしているのがサコッシュです。
サコッシュの特徴
ここでは、サコッシュの特徴を2つの項目で解説していきます。
- ・サコッシュのメリット・デメリット
- ・サコッシュはこんな人におすすめ
それぞれ、以下で掘り下げていきます。
サコッシュのメリット・デメリット
メリット
【多収納】
お財布・スマホ・モバイルバッテリー・ケーブルなど、半日〜1日程度の外出に必要なものはひと通り入るものが多い。
【軽量・スリム】
薄型で装飾を省いた最小限の設計のものが多く、身につけるストレスが少ない。
【シーズンレス】
軽装の春夏はもちろん、重ね着する秋冬コーデへの取り入れも簡単(この辺は後の項で解説します)。
デメリット
【宿泊には不十分】
ボディバッグと比較すると収納力が劣ります。着替えのTシャツなどは入らないため、野外フェスなどには向きません。
【チープに見えることも】
サコッシュは安価で販売されているものも増えているため、価格だけで選ぶと失敗します。
サコッシュはこんな人におすすめ
半日〜1日、手ぶらで外出したい男性には特におすすめです。
サコッシュには、お財布・スマホ・モバイルバッテリー・ケーブルが入るくらいの容量のものが多いため、手ぶらでの外出が可能。
両手が空くため、お子様との公園遊びやお出かけの際にも適しています。
コーデに取り入れる際のポイント
カジュアルシーンに取り入れやすい一方、フォーマルには不向き。
❶カジュアルOK
サコッシュはカジュアルシーンに最も馴染みやすいです。
アイテムの起源がサイクルスポーツにあることを考えると、理解しやすいですね。
カジュアルの中にも幾つかの種類がありますが、スポーティなものはもちろん、40代以上の男性に人気のキレイめカジュアルにも合わせやすいです。
❷ビジネスカジュアルOK
ビジネスカジュアルのスタイルにも、サコッシュは取り入れやすいです。
ここ数年でビジネスカジュアルはカジュアル寄りに移行。
ジャケット=ウールという概念も少なくなり、代わりに機能素材が増えたことに理由があります。
クリーニング店に出すような肩パッド入りの物より、自宅で洗える化学繊維のジャケットが指示されていますね。
そのようなものはストレッチ入りで機能性も重視しているため、元来スポーツアイテムのサコッシュが良く似合うという訳です。
❸フォーマルNG
サコッシュをフォーマルに取り入れるのには、少々難があります。
冠婚葬祭などでフォーマルな装いをする際には、サコッシュではなくハンドバッグなど手持ちのものが良いでしょう。
実はシーズンレス、年間通して活用できるサコッシュ。
サコッシュが活躍するシーズンは、軽装になる春夏に限りません。
重ね着が増える秋冬シーズンにはアウターの内側に着け、内ポケットとして使うこともできます。
この点がボディバッグなど他のアイテムにはない、薄型ゆえのサコッシュ独自のメリットです。
メンズ服のサイズ感は、かつてのような身体のラインが分かるタイトシルエットの服は少なくなり、ここ数年でゆったり目のシルエットが定番化しました。
アウターとインナーの間にある空間を活かし、サコッシュを内ポケットとして用いるのがおすすめです。
寒くなければ、アウターの前は開けて、さり気なく主張するのもいいでしょう。
反対に、外側に着用すると、アウターのボリュームでサコッシュの薄さが悪目立ちしてしまいます。
ダウン・ブルゾン・コートなどの重アウターを着用する際は内側に、中綿入りでないジャケット・シャツ類・カットソーの際は外側に付けるのがベターです。
サコッシュを選ぶ際のポイント3選
❶サイズはB5を目安に選ぶ
サコッシュの大きさに気をつけましょう。
洋服のようにS・M・Lなどのサイズ展開はありませんが、アイテムごとに本体の大きさ(容量)が異なります。
目安はB5サイズ。200×250㎜くらいのものが使い勝手が良いでしょう。
大きいものは使い勝手が悪い
大きすぎるものを選ぶと、サコッシュのメリットである「手軽さ」が薄れ、ボディバッグと似通ってしまいます。
さらに、本体の中で荷物が動き、偏ってしまうこともあるため、大きすぎるものは避けてB5くらいのものを選びましょう。
小さいとレディースっぽい
「自分は荷物が少ないから小さい方がいい」と思う方もいるでしょうが、小さいものはレディースっぽく、華奢に見えてしまいます。
メンズ服とのバランスを考えると、B5サイズのものを選ぶのがベターです。
部屋は3つ以上欲しい
サコッシュを選ぶ際には、3つ以上の部屋があるものを選ぶといいでしょう。仕切りのある方が、本体内での荷物の動き防止にも有効です。
できれば、スマホ専用の部屋があるものがベター。
家や車の鍵が画面やケースに傷をつけるのを防いでくれます。
❷ストラップ部分は太い方が疲れにくい
肩に掛けるストラップ部分は、細いものよりも太い方が疲れにくく、安定感もあります。
私は以前に、その軽快な見た目から細いストラップのものを購入したことがあるのですが、負荷が細い部分に集中し、疲れを感じやすかったため短期間で手放したことがあります。
そのような実体験から、ストラップは太めのものがおすすめです。
❸色はブラック一択
40代のメンズが選ぶサコッシュの色は、ブラック一択でいいでしょう。
サコッシュ自体はユニセックス展開されていることが多く、カラーバリエーションが豊富なアイテム。
女性は小物で色数を足して華やかさを調整しますが、男性は色数を抑えた方が大人っぽさが出せます。
ブラックを持っておけば、コーディネートに迷うことなく取り入れられる点でもメリットが大きいです。
40代男性におすすめのサコッシュ
my day Holiday Sacoche(¥7,150)
「my day Holiday Sacoche」は、休日のちょっとしたおでかけに最適なアイテムです。
使い勝手の良い大きさ
B5に近い200×265cmのサイズで、どんなコーディネートにも合わせやすいのが特徴。
アウトドアや旅行などの様々なシーンで、メインはもちろんサブバッグとしても活躍する、使い勝手のよさも魅力です。
太めのストラップ
太いショルダーベルト(ストラップ)を採用することで、肩への負担を軽減。
一日中着けていても疲れにくい設計になっています。
シンプルなデザイン・カラー
汎用性の高いシンプルなデザインで、カラーはブラックのみの展開。
40代の大人男性が、初めて取り入れるのに必要な条件はほぼ全て満たしています。
そのコンパクトな見た目とは裏腹に、高い収能力も備えており、メインポケットに加え、前面と背面に合計7つのポケットを装備。
ついつい乱雑になりがちなバッグ内には嬉しい、整理整頓がしやすい構造。
使用頻度の高くなる前面・背面ポケットには、磁石式ボタンを配置することで開閉の利便性を向上させています。
【まとめ】40代もサコッシュを取り入れて、外出の楽しみを増やそう
メンズの小径バッグというと、かつてはボディバッグが主流でした。
サコッシュは、ゆったり目のシルエットが定着したここ数年のメンズファッションにおいて、シーズンレスで活用できる万能なアイテムです。
軽装の春夏はシャツやカットソーの外側に、重衣料を着用する秋冬はボリュームアウターの内側に入れることで内ポケットの役割を果たします。
様々なブランド・メーカーが販売していますが、色はブラックでB5サイズ程の大きさのものを選べば、40代男性のコーディネートに合わせやすいです。
迷ったら、my dayのHoliday Sacoche(ホリデイ サコッシュ)がおすすめ。
ストラップの取り外しができるため、ハンドバッグとしてビジネスやフォーマルシーンでの流用も可能です。
サコッシュは1つ所有しておけば多様なシーンでの活用ができ、外出に楽しみが加わるアイテムなので、本記事を参考にぜひ取り入れてみて欲しいです。

かんくろう
メンズファッションスタイリスト/業界歴17年/ブランド旗艦店・ISETANメンズMGR/東京から三重県に移住/個人向けスタイリストを開始/Webメディアでも執筆中/プライベートでは2児の父