日増しに暑くなる夏は、室内環境が悪化してオフィスワークが大変になる時期でもあります。
エアコンを入れてもなかなか涼まらなかったり、自分の周りだけ暑かったり、はたまたエアコンの温度が決まりによって下げられなかったりと、過酷な状況で仕事をこなすワーカホリックな男性も多いのではないでしょうか。
今回は、暑さ対策を怠った場合のデメリットや室内が暑くなる原因、そのほか暑い夏でもオフィスで快適に過ごすための対処法を紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
室内でも要注意!オフィスの暑さ対策を怠って発生するデメリット

夏の暑さをそのままに、気合と根性で乗り切るのはあまりおすすめできません。
ここでは、暑さ対策を怠って発生するデメリットを解説します。
熱中症リスクが高まる
熱中症といえば炎天下の屋外で発生するものと思いがちですが、実は屋内でも熱中症になるリスクがあります。
熱中症になる条件としては以下が挙げられます。
- 気温・湿度などの外的要因
- 脱水状態や体調不良などの身体的要因
- 運動や長時間の屋外作業
体温が上昇している状態で体温調整機能が働かず、身体がどんどん熱くなり熱中症になってしまいます。
室内でも気温や湿度が高いままで水分補給もせず、身体も冷やさず過ごせば熱中症になる恐れが十分にあるため、屋内作業に従事する人でも暑さ対策はしたほうがよいでしょう。
集中力を保てなくなる
オフィス内の室温が高いと熱によって気が散り、集中力が乱れて仕事の効率が落ちる原因になります。
パフォーマンスを落とさず仕事をこなしたいワーカホリックな男性にとって、集中力の低下は非常に大きなデメリット。
目の前の仕事にしっかり取り組みたいのなら、集中できる環境を整える必要があります。
汗によるベタつきがストレスの原因に
オフィス内が暑いと、人は体温調節をするため汗をかきます。
拭いても汗がひかない状態はストレスを感じますが、衣類が汗で濡れたり肌がベタついたりしていると、よりイライラがつのるもの。
イラつきは仕事の能率に悪影響を与えるため、できる限り改善したいものですよね。
オフィスが暑くなる原因とは

オフィス内の温度を下げるためにエアコンをかけても、なかなか温度が下がらず困ってしまった経験を持つ人は多いでしょう。
ここでは、オフィスの温度を上げる要因について解説します。
オフィス機器の排熱の影響
オフィスにはパソコンからコピー機、プリンターなどさまざまな機器を設置していますが、それらの排熱もオフィスで快適に過ごせない原因の一つです。
例えば、デスクトップPCを使用していて身体の近くに本体がある場合、本体からの排熱によって周辺の温度が上昇しており、近くにいる人は暑いと感じるケースもあります。
機器は稼働する際、熱が必ず発生しますし、室内温度が高すぎると機器にも熱ダメージを与えてしまう結果に繋がります。
空調にムラがあり冷房が行き届いていない
オフィスの温度が下がりにくい大きな原因として、空調範囲のムラが挙げられます。
室内温度を下げようと、どれだけエアコンの出力を上げても、空調にムラがある状態では冷房の行き届かない場所が発生してしまいます。
それとは別に、強くエアコンをかけていると温度が下がりすぎる場所も生まれてしまうため、エアコンハラスメント(エアハラ)に繋がってしまう恐れも。
温度が下がらなくて辛い思いをしているのに、さらにエアコンの温度を上げられては大変ですよね。
そのため、室内の空気を循環させ、ムラなく冷房を行き届かせるよう工夫が必要です。
また、自分にとって快適な温度のデスクで仕事ができる、フリーアドレスを導入可能な職場なら検討してみるのもおすすめです。
人が多く密度が高い
オフィス内に人が多くいると、湿度の上昇や風通しの悪化などにより暑く感じてしまうもの。
人が近くにいて暑いと感じたことのある人は多いと思いますが、事実、人からは熱が発されているため、室内の人口密度が高いと室温が上がり、快適性は損なわれます。
近年は新型コロナの影響によりソーシャルディスタンスが叫ばれ、人との距離を適度にあけるようになりましたが、距離が離れれば暑さ対策にもなります。
テレワークを活用できる会社なら、出勤者を減らして密度を下げるなどの対応を取るとよいでしょう。
照明の熱や窓からの直射日光
照明の熱も室内温度の上昇要因として挙げられます。
蛍光灯や白熱灯を使用している場合、照明からも熱が発生するので、低温で温度が上がりにくいLED照明にするのも一つの手でしょう。
また、窓から差す直射日光も温度上昇に大きな影響を与えます。
紫外線も伴い肌にダメージを与えるため、窓付近は日光を軽減するよう対策が必要です。
オフィスで快適に過ごせる最適温度は?

夏のオフィスで仕事を快適にこなすため、温度管理は非常に重要です。
では、どのくらいの温度が適しているのかチェックしてみましょう。
24~26℃程度がおすすめ
厚生労働省令の事務所衛生基準規則では、オフィス内の温度は18~28℃に設定するよう決められています。(注1)
クールビズで提唱されていて、一般的にも認知されている28℃設定ですが、エアコンの温度設定ではなく、あくまで「室温」が28℃になるよう推奨されていると知らない人は意外と多いものです。
エアコンを28℃に設定するとほとんど部屋が冷やされることはなく、29℃以上になりかねません。
温度を下げすぎて体調を崩すのも問題ですが、高すぎるエアコン設定も熱中症になる可能性を高めます。
空調によって温度管理をするときは24~26℃程度に設定し、室温が28℃以下になるよう調節するとよいでしょう。
注1) e-GOV法令検索「昭和四十七年労働省令第四十三号事務所衛生基準規則」第五条 2023年7月7日
湿度の高さにも要注意
同じく厚生労働省令の事務所衛生基準規則では湿度にも言及されており、オフィスの湿度で適していると湿度は40%~70%とされています。
湿度が高いと汗がでにくくなるため、体内温度も下がりにくくなり熱中症のリスクが高まります。
また湿度60%以上ですとカビも生えやすくなり衛生的によくないので、湿度50%程度になるよう除湿機を使用するのをおすすめします。
夏のオフィスを快適に過ごすための対処法

エアコンを使用してオフィスの温度を下げようとしても、さまざまな要因によって下がりにくいものです。
オフィスで快適に過ごすためにはどういった対処法があるのか紹介します。
オフィス機器の排熱を減らす
オフィス機器の排熱は、機器に負荷がかかっていることで発生するため、負荷を減らすと排熱が抑えられます。
デスクトップPCの場合、本体の通気孔にホコリが溜まっていないかを確認し、溜まっているようなら掃除しましょう。
内部にもホコリが溜まっている可能性もあるので、内部の清掃もできればしておきたいものです。
パソコンに詳しくない場合、下手に内部へ手をだすと故障の原因になるのでクリーニング業者に依頼するとよいでしょう。
そのほかの機器も、通気孔がある場合は汚れが付着していないか定期的にチェックしましょう。
ノートPCの場合は冷却パッドや冷却台など、さまざまなグッズがあるので活用するのをおすすめします。
サーキュレーターで空気を循環させる
エアコンからでる冷風だけでは空調にムラがでて、オフィス内をうまく冷やすのは難しいものです。
その場合、サーキュレーターや扇風機を使用して、室内の空気を循環させるのがおすすめです。
冷たい空気は下に溜まる性質があるため、サーキュレーターを用いて空気を循環させれば、エアコン単体で冷やすよりも温度を下げられます。
また、空気が動けば室内を換気しやすくなるので、湿気がこもるのを防ぎ、湿度上昇に対してもよい効果が期待できます。
暑さ対策グッズを活用する
オフィス全体の温度は、会社の規則に沿って設定しなければならない場合も多く、変えにくいケースもあります。
そういったときは、市販されている暑さ対策グッズを使用し、個人で対策を練るとよいでしょう。
暑さ対策に使えるグッズとしては、
- ポータブルファン
- ネッククーラー
- 冷却スプレー
などが挙げられます。
手持ちや首掛けなどの種類が発売されているポータブルファンは、手軽に持ち運べて簡単に使えるとあり人気を集めています。
首を冷やして涼を取るネッククーラーも、夏の暑さ対策では重宝します。
水で濡らす冷感タオルなら持ち運びがしやすく、冷却素材やアルミを使用するネッククーラーなら長時間使えるものが多いので、じっくり作業に向いたい人におすすめです。
冷却スプレーは体に直接かけて瞬間的に冷やすタイプや、衣類に噴射して接触した肌を冷やすタイプの2種類あります。
これらの暑さ対策グッズを活用すれば、エアコンの温度を下げてほしいと声を挙げにくいオフィスでも快適に過ごせるでしょう。
遮熱・断熱シートを窓に貼る
窓から差し込む直射日光は室温上昇の原因ですが、外気温が窓から流入するのもオフィスを暑くする大きな要因となっています。
そのため、オフィスの温度が上がるのを抑えるのに、窓へ貼って外気の影響を防ぐ遮熱・断熱シートを用いるのは高い効果が期待できます。
断熱シートは冬の冷気や結露にも効果があり、1年を通してオフィスを快適に過ごすのに一役買うのでおすすめです。
クールビズを導入する
今では多くの企業がクールビズを導入し、ポロシャツや半袖シャツなどの軽装で仕事できるようになっています。
軽い服装は暑さを軽減するだけではなく、アイロンや洗濯など服のメンテナンスにかかる時間を減らしてくれて、着替えもスムーズにできるので仕事以外のことで悩みたくないワーカホリックなメンズにうってつけです。
まだクールビズを導入できていないなら、思い切って取り入れるとオフィスで快適に過ごせますよ。
夏は暑さ対策を行って快適に過ごそう!

夏のオフィスは熱がこもって暑くなりがちです。
暑くなれば集中力が低下するだけではなく、熱中症になるリスクが跳ね上がってしまいます。
室内に熱がこもる原因をしっかり理解し対策を練れば、夏でも十分に快適なオフィスワークを行えますよ。
夏でも涼しく仕事がしたいと考えるワーカホリックな男性は、ぜひこの記事を参考に暑さ対策をしてみてくださいね!
my dayの毎日着られる上質な定番服
my dayは「いつも同じ服を着るハイキャリア男性のための定番服」をコンセプトとするメンズアパレルブランドです。毎日同じ服を着るワーカホリックな男性のための、気分があがる上質なアイテムを販売しています。
品質にこだわり抜いたmy dayの服で、暑い毎日を快適に過ごしませんか?
