近年はビジネスカジュアルスタイルが広まり、オフィスでの服装は比較的自由になってきています。

スーツのジャケットの下にダウンベストを合わせている人も増えていますが、ビジネスにダウンベストはありなのかと疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

実は、ダウンベストは「もっと冬の通勤で暖かく過ごしたい」「冬でも着ぶくれせずスタイリッシュにスーツを着こなしたい」というワーカホリックな男性にうってつけのアイテムなんです。

この記事では、ダウンベストがビジネススタイルにおすすめの理由やダウンと中綿の違い、失敗しない選び方を紹介します。

そもそもダウンってなに？いまさら聞けない歴史を簡単に解説

最近、ダウンベストをスーツの下に着用している人が増えていますが、そもそも、ダウンとはなにか今更聞けないという人も少なくないでしょう。

ここでは、ダウンについて簡単に解説します。

アウトドアでは昔から重宝されている

ダウンを使用したアウターは、約80年にはじめて作られたといわれています。

大の釣り好きで知られるアメリカのファッションブランド「Eddie Bauer（エディバウアー）」の創設者が、真冬に釣りをしていて死にかけたことから、保温性の高いアウターとしてダウンを作り上げたのがはじまり。

以来、アウトドアシーンでは欠かせないアイテムとしてダウンが使われ、GORE-TEXのような防水性の高い生地を使用したものはアウターに、防水機能を持たないものはインナーとして、過酷な環境で身を守るために使われてきました。

ダウンの種類が増えて、選択肢が広がった

アウトドアやレジャーで使われるようになったダウンですが、冬のカジュアルファッションでも用いられるようになり、今では定番のアウターとして広く認知されています。

近年は薄手のインナーダウンも登場するなどダウン製品の種類が増え、カジュアルからビジネスまで多彩な場面で着用できるようになりました。

ダウンベストがビジネススタイルの防寒対策におすすめな理由とは

ビジネススタイルは、重ね着をしすぎると着ぶくれしたり、スーツの場合は型崩れしてしまったりと防寒対策をしにくいのが難点です。

そんなときにおすすめなのが、ジャケットの下に一枚挟むだけで暖かく過ごせるダウンベスト。

ここでは、ビジネススタイルにダウンベストがオススメな理由を紹介します。

もともとスーツにベストは欠かせないアイテム

現代のビジネススーツは、ジャケットとパンツの組み合わせのツーピーススーツが一般的ですが、もとはベストも加えたスリーピーススーツが主に着用されていました。

昔はシャツも下着という認識だったため、ジャケットを脱いでも恥ずかしくないようベストが用いられていたという歴史があります。

今でも、フォーマルな席で着用するスーツをはじめ、おしゃれなビジネススタイルにベストを合わせる場合もあります。

また、ジャケットの下に一枚挟むことで冬の防寒対策にも繋がるので、スーツを着用する場面が多い人はベストを一つは持っておきたいところです。

ダウンベストは保温性が高くウォームビズにぴったり

元はアウトドアで使われていた経緯があるほか、カジュアルシーンで使用されているのもあり、ダウンベストはスーツに合わなそうと感じるかもしれません。

2005年にウォームビズが提唱され、今では室温をあまり上げすぎないようにしている企業も増えました。

暖房を低く設定するにあたり、防寒対策では衣類を重ねたりブランケットを用いたりで対応する人も多いと思います。

しかし、厚着をすると着ぶくれしてしまうのに加え、ダウンジャケットをスーツに合わせるとカジュアルな雰囲気が強くなりすぎてあまり合いません。

さらに、寒い地域に住んでいる人は、ビジネスコートでは少し寒く感じる場合もあると思います。

そんなとき、インナーにダウンベストを使えば重ね着をしても着ぶくれせず、オフィスでも外出時でも暖かく過ごせるので、ウォームビズにぴったりです。

ダウンと中綿、どちらが使いやすい？それぞれの特徴を紹介

ダウンと冬の素材として人気を集めている中綿では、どちらがよいのか悩む人も多いでしょう。

そこで、ここでは中綿とダウン、それぞれの違いとメリット、デメリットを解説します。

メンテナンスのしやすさなら中綿ベスト

ポリエステルをはじめとした化繊を綿状にし、生地に封入したものが中綿と呼ばれています。

中綿を用いたベストは、合成繊維のため自宅で洗濯ができ、メンテナンスが楽というメリットがあります。

しかし、ダウンに比べると保温性や軽さが少し低いというデメリットもあります。

保温性や軽さならダウンベストがおすすめ

ダチョウやアヒルなどの水鳥から得られるボール状の羽毛（ダウン）を使用したのがダウンベストです。

洗濯機で丸洗いはできずメンテナンスに手間はかかりますが、保温性が非常に高い冬素材として多くの人に愛されています。

また、中綿に比べて軽いのも大きな特徴で、着ていてストレスが少ないのもメリットといえるでしょう。

頻繁に洗うものではありませんし手洗いは可能なので、ひと手間かかっても暖かい方がよい人にはダウンベストがおすすめです。

ダウンベストを着るのがNGな場面について解説

ビジネススタイルにも問題なく使えるダウンベストですが、着用がNGな場面も実は少なくありません。

どんなときにダウンベストを着ると非常識と思われるのかを、シチュエーション別に解説します。

フォーマルな席では控える

パーティーや式典などのフォーマルな席にダウンベストを着るのは避けたほうがよいでしょう。

ドレスコードがある場合や祝い事で着用するにはカジュアル過ぎますし、非常識と取られる可能性が高いのでおすすめできません。

フォーマルな装いにベストを合わせるときは、スーツ用のベストを合わせたスリーピーススーツを着用するのがおすすめです。

商談や取引の場合は相手による

ビジネスカジュアルが取り入れられたり普段着出勤が可能になったりと、ビジネスファッションも様変わりしてきています。

そういう背景の元、ビジネススーツにダウンベストが許容されてきていますが、スーツの着こなしにこだわりのある人からすると許せない場合もあります。

目上の方との大事な商談に赴く場合や取引をする場合は、ダウンベストはできるだけ避けて従来のスーツスタイルで挑んだほうがよいでしょう。

ビジネス用ダウンベストを選ぶ際に注意したい3つのポイント

さまざまなブランドから発売されているダウンベストですが、どれを着ても問題ないと思っているあなた、ちょっと待ってください。

ちゃんとビジネスに合うものを選ばないと、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれませんよ。

ここでは、ダウンベストを選ぶ際の注意点を3つ説明します。

色が派手なものはNG

スポーツやカジュアルファッションで多く使われているだけに、ダウンベストはカラー展開が非常に多彩です。

普段着やおしゃれで明るい色のダウンベストを着るのは問題ありませんが、ビジネススーツに合わせる場合は黒や紺、グレーなどの落ち着いた色を使用するのがおすすめです。

首周りの形に注意

一口にダウンベストといっても、クルーネックやハイネックなどさまざまな種類があります。

スーツのインナーとして使用する場合、ネクタイを締めたシャツの上に着るため、襟の高いものや丸首のものは相性がよくありません。

そのため、ネクタイのノットがよく見えるようにVネックのダウンベストを着るようにしましょう。

控えめなボリュームのものを選ぶ

ダウンベストを着るのは防寒対策の意味合いが強いので、つい厚手のものを選んでしまいがちです。

しかし、あまり生地が厚いとインナーとして着用した際に着ぶくれしてしまうのでおすすめできません。

ダウンアイテムは薄くても十分暖かいので、なるべくボリュームの少ないものを選ぶとよいでしょう。

ワーカホリックな男性必見！失敗しないダウンベストの選び方

ダウンベストを選ぶ際のポイントはわかったけれど、自分に合うものを選ぶ方法が知りたい人も多いと思います。

特に、服をなるべく持たずミニマムな生活を送りたいという人は、ジャストな一着をピンポイントで手に入れたいことでしょう。

そんな効率重視のワーカホリックな男性におすすめの、失敗しないダウンベストの選び方を紹介します。

保温性の高いダウンがおすすめ

スタイリッシュな着こなしでアクティブに働きたいワーカホリックな男性のなかには、あまり厚着をしたくないという人も多いでしょう。

できるだけ薄手で暖かいものがよいなら、中綿よりも保温性が高いダウンを使用したベストがおすすめです。

キルティングは格子状がイチオシ

ダウンが偏るのを防ぐために入っている縫い目（ステッチ）のことをキルティングと呼びます。

直線のものや波型などキルティングの種類はさまざまで、好みに応じて選んでも基本的には問題ありません。

とはいえ、スーツに合わせるのならあまりカジュアルな印象のものは避けたほうが無難です。

一般的には直線ステッチで縫われているものが多いので、ほかと差をつけたいなら格子状やダイヤモンドステッチで仕上げられたものがイチオシです。

色は着回しの効く黒をチョイス

あまりスーツと違う色のダウンベストを着るのはおすすめできません。

しかし、なるべく服選びで悩みたくないワーカホリックな男性にとって、ジャケットごとに違う色のベストを揃えるのは面倒なものですよね。

できるだけ一枚で色々なパターンの着こなしに対応したいなら、どのスーツでも基本的に合わせやすい黒のダウンベストを着るのがおすすめです。

コンパクトに畳めるものを選ぼう

出張のときや商談に赴きダウンベストを脱いで持ち歩く場合、荷物がかさばってしまうのはできれば避けたいところ。

そのため、ダウンベストを選ぶ際は薄手でコンパクトにまとめられる携行性の高いものをチェックしましょう。

冬のスーツスタイルにはダウンベストを取り入れよう！

ワーカホリックな男性に合うダウンベストを選ぶポイントは以下の4点。

• ・保温性の高さ
• ・キルティングにもこだわる
• ・着回しの効く黒がおすすめ
• ・携行性の高いものを選ぶ

一枚で防寒対策をしっかりするため、中綿ではなくダウンを使用したベストがおすすめです。

他人と被らないよう直線ステッチではなく格子状のキルティングを選ぶと尚よし。

色はスーツの色を選ばず使える黒を選べば、どんなコーデにも着まわせますよ。

コンパクトに畳んで持ち運べる携行性の高いものなら、出張や外出でかさばらないので便利です。

冬のスーツのインナーにニットを着ていたけれど、脱ぎ着が面倒で困っている人にもダウンベストはおすすめですので、ぜひお試しくださいね

スーツを着る男性におすすめのインナーダウンベスト

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ネクタイを際立たせるVネックタイプのダウンベスト「my day MA-1 100% Down Jacket」。
100%ダウンを使用しており、保温性抜群なので、冬の通勤や外回りも苦になりません。